MT4(メタトレーダー4)のEA(エキスパートアドバイザー)は24時間自動でFXトレードができるソフトであり、プログラムで定められたルールに従い自動で買いや売りを実行します。FX初心者でも、プロや専門家が作成した売買ルールで自動的にトレードを続けられるのはMT4のEAの大きな魅力となっています。以下では主にMT4のEAでのポジションに関する説明をおこないます。
FXでは、新規で買い注文をおこない保有することを「買いポジション」と呼びます(ロングポジションや買い建玉とも呼びます)。新規で売り注文をおこない保有することを「売りポジション」と呼びます(ショートポジションや売り建玉とも呼びます)。優秀なEAはバランスよく買い注文と売り注文、決済を自動で実行してくれます。
MT4のEAで買いポジションを保有している際は、ポジションを保有した時から価格が上昇すると利益が増え、逆に価格が下落すると損失が発生します。売りポジションを保有している際は、ポジションを保有した時から価格が下落すると利益が増え、逆に価格が上昇すると損失が発生します。FXトレードでは持っていない通貨を先に売ることができるのが特徴で、相場に応じて買い注文と売り注文を組み合わせて利益を狙っていきます。
MT4には多数のインジケーターが標準装備されており、様々な要素を自動で見ながら買い時や売り時を判断してポジション保有および決済してくれます。通常は1つのEAには1種類の売買ロジックがプログラミングされており、各EAには得意な相場と苦手な相場があります。相場に応じてEAを入れ替えて使い分けたり、異なるロジックの複数のEAを入手して同時に稼働することで、リスクを分散させて効果的な運用ができるようになります。異なるロジックの複数のEAを同時に稼働するには、1つのFX会社で複数の口座を開設してそれぞれ異なるEAを稼働させる方法や、複数のFX会社で口座開設してそれぞれ異なるEAを稼働させる方法があります。
MT4のEAには複数ポジションを持つEAと1つしかポジションを持たない単ポジションのEAがあり、単ポジションはシンプルで明確であり少ない必要証拠金から始められるので手軽であると言えます。一方、複数ポジションのEAの方が相場に柔軟に対応できると言えます。複数ポジションを持つEAの中にはポジション数が最大3~5個のように制限されているものもあれば、10個や20個のポジションを持つことができるEAもあります。多くのEAではパラメーター変更で保有ポジション数の上限が変更できます。複数ポジションでは1つ目のポジションが負けたとしても2つ目のポジションが勝てば損失を抑えることができます。しかし複数ポジションは単ポジションよりも資金管理が難しく、利益が倍増することもあれば損失が倍増することもありますので注意が必要です。ポジション数は多いとハイリスクハイリターン、少ないとローリスクローリターンであると考えるのが大切です。なお、各FX会社でも最大ポジション数に制限を設けており、複数口座で合計200個ポジションまでのようにルールがありますのでポジション数が上限を超えると通知が届いたりします。FX会社がポジション数に上限を設ける理由はシステムに負荷がかかるという理由のようです。
リスク管理を十分にできる経験がある上級者であれば、自分でEAを作成し、ポジション数制限やロット数の上限を自分の思う通りに作成することもできます。MT4のEAは無料のものから有料のものまでプロや専門家が作成した様々な種類のEAから自分に合ったものを選べるのが魅力であり、さらに自分で作成したEAを使うことができるのも魅力です。
プロが設計したEAにのっとり、トレードできるEAを無料で配布しているMT4EAの無料配布サイトは、初心者だけでなく上級者も満足できる内容になっています。